介護福祉士資格取得方法見直し 国家試験を義務化
厚生労働省は3日、介護福祉士の養成プロセスについて見直しを進めてきた検討会において、介護福祉士の資格取得方法を厳格化する方針を決め、最終報告書をまとめた。急速な高齢化が進む中、増大する介護ニーズに量的・質的に適切に対応していくための介護従事者の確保と質の向上を目的としている。

現行の制度では、専門学校などの養成施設の卒業者については、国家試験を受験しなくても資格を取得できる(養成施設ルート)ほか、福祉系高校を卒業後、あるいは3年の実務経験を経た後、国家試験に合格することで資格を取得できる(福祉系高校ルート・実務経験ルート)こととなっている。今後は、各ルートを通じ質の全般的向上を図るため、教育内容の充実を行うとともに、すべての者について一定の教育プロセスを経た後に国家試験を受験するという方向で、一元化を図る。同省は、早ければ次期通常国会に改正法案を提出する見通しであり、施行時期は今後検討する。

主な改正内容は以下の通り。
(1)養成施設ルートについては、教育内容の充実を図った上で、卒業後(卒業見込みも含む)
   に国家試験を課す。(養成課程の履修時間は、現行の1,650時間から1,800時間以上に増
   やす。)
(2)実務経験ルートについては、現行の3年の実務経験に加え、理論的、体系的学習を行うた
   めの一定の養成課程(例えば6ヶ月以上の養成課程または1年以上の通信課程)を受験
   要件に課す。
(3)福祉系高校ルートについては、3年または4年課程において、教育内容の充実後の養成施
   設と同等の教育を行う場合は、従来通り卒業後(卒業見込みも含む)に国家試験受験資
   格を付与する。同等のレベルに満たない福祉系高校(現在は専門科目の教育時間1,190
   時間)については、高校卒業後、一定の実務経験(9ヶ月程度)を経ることを国家試験受験
   の要件とする。
(4)実務経験ルートのうち、ホームヘルパー研修体系の見直しにより2006年度から導入され
   る介護職員基礎研修を終了した者については、実務経験2年で国家試験受験資格を付与
   する。


*詳細につきましては、厚生労働省ホームページより、「『介護福祉士のあり方及びその養成プロセスの見直し等に関する検討会』報告書について」の資料をダウンロードしてご参照ください。
(2006.7.13)