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介護保険情報:食事の介護

  • 食欲がないときはどうすればよいのでしょうか?
  • 食事は家族と一緒にしたほうがよいのでしょうか?
  • 自力で食事をしたいのですが、食べ物をよくこぼしてしまいます。
  • 毎日の献立・調理が大変です。
  • 食事のとき、どのような姿勢をとればよいのでしょうか?
  • 父が脳梗塞の後遺症で食べ物がうまく飲み込めない(嚥下困難:えんげこんなん)状態です。食事の際、どのような点に注意すればよいですか?
  • 母が脳梗塞の後遺症で半身がマヒしてしまいました。食事介護の際の注意点を教えてください。
  • 食事の介護の際に誤って気管に食べ物が入るのではないかと不安です。
食欲がないときはどうすればよいのでしょうか?
生活全体を見直してみましょう。
食欲のない時は
(1)規則正しい時間帯に食べましょう。
(2)体を動かしたり、縁側や庭に出て気分を変えたり、雰囲気を変えてみましょう。
(3)好みを取り入れながらもできるだけ家族と同じものを作り疎外感を与えないようにしましょう。
(4)また、口の中が乾いていると食欲が落ちる場合もあります。食前にお茶を飲んだり、梅干しを勧めるのも良いでしょう。

食欲は健康のバロメーターといえます。食欲不振の原因は様々です。単なる運動不足が原因の場合もあります。 また、行動範囲が狭くなると食欲不振になりがちです。医師への相談もお勧めします。
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食事は家族と一緒にしたほうがよいのでしょうか?
食事はお年寄りの楽しみです。体力回復にも大切な役割があり、家族とのコミュニケーションは気分転換や刺激になります。
食事の時に
(1)まず、食事にふさわしい身支度にしましょう。生活に変化がつき、気持ちが引き締まります。
(2)献立は家族とできる限り同じものにしましょう。
(3)そして、食べやすい工夫をしましょう。
(4)規則正しい時間帯に食べましょう。
(5)入れ歯が合っているかチェックしてください。

なにより家族と一緒に食事をする楽しさを失わないことが、孤立しがちなお年寄りには必要なことです。食事中の事故防止にもなります。 リラックスして食事が取れるよう部屋の明るさや温度、湿度などにも気を配りましょう。
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自力で食事をしたいのですが、食べ物をよくこぼしてしまいます。
単に握る力が弱い場合と震えがあってこぼれてしまう場合とは違います。まず、なぜこぼれるのか、なぜ使いにくいのかを観察してみましょう。
食器がすべらない工夫
(1)すべり止めマット、ぬらしたタオルなどを敷いて食器が動かないようにしましょう。
(2)現在は使いやすい食器が色々あります。

長年使い慣れた食器を替えるのは抵抗があるでしょうが、手の状態に合う使いやすい食器を選びましょう。 ストローや、ホルダー付きのスプーンやカップを使用したり、こぼしても大丈夫なようにエプロンをかけたり、お年寄り自身と相談して工夫をしてみましょう。 また、ご飯はお茶碗に入れると決めつけずに、おにぎりにしたり、食べさせ方を考えてみましょう。
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毎日の献立・調理が大変です。
ちょっとした工夫が調理の幅を広げてくれます。できれば1日につき30種類以上の食材を使って調理しましょう。
調理の工夫
(1)調理の方法として、冷凍素材や缶詰の活用を考えてみましょう。
(2)調理に手間のかかるのは野菜です。半調理済みの冷凍野菜を使うと時間が短縮できます。
(3)また、お年寄りの好む煮物の材料などを常備しておくと忙しい時に便利です。
(4)水煮の缶詰は好みどおりに味付けができるので応用がききます。
(5)また、細かく切る・やわらかく煮る・適度な温度にする・汁物にとろみをつける・薄味で調理するなど、食べやすくする工夫も大事です。

お年寄りは、必要なエネルギー量は減ります。しかし、必要な栄養素は変わらないので、6つの基礎食品群からバランスと好みを考えて食品を選びましょう。 毎日の献立作りは大変です。在宅配食サービスなどを利用してみてはいかがでしょうか。 夕食宅配システムなどの民間業者に依頼することも考えられます。最近では、シルバー向け献立もあるようです。
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食事のとき、どのような姿勢をとればよいのでしょうか?
適した姿勢は座位であごを引き、背筋を伸ばす姿勢です。自分で食べられるように環境を整えることが大切です。

食事のときの姿勢
(1)いすに座ると食べやすいです。
(2)テーブルは肘が自然につく高さ。
(3)いすはかかとのつく高さにします。
(4)この高さにすると自然に前かがみになり、飲み込みやすくなります。
(5)手が震える場合は肘をついて支えましょう。
(6)箸や食器は置く位置を一定にしましょう。
(7)やむをえずベッドで食べる場合は、ベッドの上に座らず足を下ろして食べましょう。

食事をする場所と寝る場所を別々にするということも大切です。食事をするためにテーブルまで行くと、ベッドから離れて寝たきりを防ぐ要素にもなります。 また、しっかり座って食事をすることで、誤嚥(ごえん)の事故を防ぐこともできます。きちんとした食事の姿勢を習慣づけましょう。

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父が脳梗塞の後遺症で食べ物がうまく飲み込めない(嚥下困難:えんげこんなん)状態です。食事の際、どのような点に注意すればよいですか?
食べ物の形状を工夫することや、食べるときの姿勢に注意することが必要です。

(1)小さくきざんだりあんかけにする等、食べ物の形状を工夫します。ただし、小さくきざむと味や彩りがわかりにくくなるので、そのままではどうしても食べることができない品に限りましょう。
食材をミキサーにかけたり、裏ごしする場合はそれぞれの素材の味が混ざったり、損なわれないように、必ず一品ずつおこないましょう。
(2)水分を摂取する際には、とろみをつけるなどして誤嚥(ごえん)を減らすよう心がける等の配慮が必要です。
(3)要介護者の姿勢

いすに座ることができる場合には背中を伸ばし、やや前かがみの姿勢をとります。
ベッド上で食事をとる場合にも、座る姿勢を保てる場合には上半身は起こします。

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母が脳梗塞の後遺症で半身がマヒしてしまいました。食事介護の際の注意点を教えてください。
介護する際には、要介護者に残された能力(「残存能力」といいます)を落とさないように、自立をサポートする介護方法を考えることが大切です。

健康な半身の機能を上手に活用して、要介護者が自分で食事ができるように必要最少限の介護をおこなうようにします。
食器やスプーンなどの食事用具や姿勢保持の用具などの福祉用具を活用するなどして、他人の介護なしで、自分で食事がとれるようにして、見守ってあげてはいかがでしょうか?

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食事の介護の際に誤って気管に食べ物が入るのではないかと不安です。
まず、食事の際の姿勢に注意しましょう。要介護者の顔が上がると気道が開いて食べ物が気道に入ってしまいやすくなりますので、要介護者の目線と同じ高さで食事の介護をおこないます。

また、気管に入りにくい形状の食べ物を勧めることも効果があります。ゼラチン質のものやとろみのあるものがよいでしょう。

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